また食べたい!モンゴルの美味しい料理 勝手にBEST5
こんにちは、Nomadic Soulの與古田です。
突然ですが、皆さんはモンゴル料理を食べたことはありますか?
日本ではあまり馴染みのない料理なため、今まで一度も食べたことないって方も多いのではないのでしょうか?
私も昨年の9月にモンゴルを訪れるまで、一度も食べたことがなかったのですが、滞在中に食べたモンゴル料理はどれも美味しく、すっかりハマってしまいました…。
今回のブログでは、「また食べたい!美味しかったモンゴル料理BEST5!」と称して、私の完全なる個人的な好みに基づいたランキングを勝手に発表していきます。笑
ランキングにいく前に、モンゴル料理の特徴と私の感じた印象を簡単にまとめてみました。
<モンゴル料理の特徴>
①肉!肉!肉!と乳製品
モンゴル料理は肉中心です。私が滞在していた時も毎日肉ばかり食べてました!
滞在最後の方には、あれ?体から羊肉の匂いが?…という気もするくらい 笑
「ガッツリ肉を食べないと、なんだか食べた気がしない…」ってモンゴル人も多いようです。また、モンゴル人は脂身を好む人も多いため、全体的に脂っこい肉料理が多い印象です。だいぶワイルドな食生活ですね 笑
特に冬の間には、基本的には体を温める効果があって腸に優しい羊肉をたくさん食べて、栄養をつけるそうです。モンゴルの厳しい極寒の冬を乗り切るためには、食べ応えある肉料理は不可欠なんですね。
驚くことに、乳幼児に食べさせる離乳食にも、お肉を小さく切って入れることもあるらしいです。
幼い頃から羊や牛などのお肉をたくさん食べてきたから、モンゴル人の体格はあれだけしっかりしているのかもしれませんね。
肉の他に、モンゴル人はチーズやヨーグルト、馬乳酒などの乳製品も良く食べます。乳製品から、肉だけでは補えない必要な栄養素を取り入れたり、お腹の調子を整えます。
特に夏の間には家畜の乳から作った自家製乳製品を沢山摂り、冬の間の肉食で疲れたお腹をきれいにするそうです。
②野菜が少ない!
モンゴル料理は肉中心!と前述しましたが、肉と一緒に炭水化物は食べても、野菜を食べることが極端に少ないです。野菜を日頃からたくさん食べる日本人にとっては、少し辛いかもしれませんね。
もともとモンゴルは痩せて乾燥した土地が多いため、野菜を育てることは難しく、野菜は手に入りにくいそうです。
野菜は売っていても種類に乏しく、値段も高いため、昔からあまり野菜をたくさん食べる文化がないそうです。
また、都会から離れて遊牧生活を送っているモンゴル人にとって、野菜が売られている市場に行くのは一苦労でもあるため、野菜はとても貴重な食材です。
最近では、都心部や若い世代の間で野菜を食べる文化も少しずつ広まってきてはいますが、年配や都心から離れた遊牧生活を送っている人々には、野菜自体に馴染みがないため、全く野菜を食べない人もいるそうです。
なんでも、モンゴルでは「草(野菜)は家畜が食べるものだから人間は食べない」「草を食べる家畜を人間が食べるのだから、自分たちも野菜を摂ってるようなもの」といった考え方があるのだとか!笑
野菜をほとんど摂らないと聞くと、栄養不足が心配されますが、前述したようにモンゴル人は日頃からたくさんの乳製品を摂るので、ヨーグルトやチーズなどの乳製品からカルシウムや亜鉛を、馬乳酒からビタミンを摂ることによって健康を保つことができるそうです。
③味付けは塩!
モンゴル料理の味付けは基本的に塩のみ!シンプルな味付けです。
他のアジアでみられるようなハーブや香辛料やタレなどを使った味付けはモンゴルではあまり一般ではありません。
肉料理の味付けは塩のみなので、素材の味そのものを楽しめます。
モンゴルはその寒い気候のおかげで、肉の臭みが少ないため、他の国ようにハーブやソースで臭みを取らなくても、塩茹でなどの調理方で臭みがなく食べることができるそうです。
モンゴルで塩が味付けに良く使われているのは、モンゴルでは岩塩が豊富に取れることも理由かと思います。
天然のモンゴル岩塩は上質でおいしく、日本でも人気がありますよね。
天然塩は胃に優しく、ミネラルやカルシウムなどの栄養分もたくさん含まれているので、夏の日差しが強い時期でも、人々にエネルギーを与えてくれる優れものです。
また、モンゴル料理の味付けは、濃いめです。そのため、ご飯がめちゃくちゃ進みます。笑
濃い塩味のため、食べた後は少し喉が乾くくらいですが、なぜかこれがクセになるんですよね…。濃い味好きの私には濃い味のモンゴル料理は食べ応えがあって、大満足でした!
「また食べたい!美味しかったモンゴル料理BEST5!」
お待たせしました!ここから本題のランキングを発表!!
完全に私の好みに基づいたランキングですが、モンゴル料理を食べる際に是非ご参考にしていただけたらと思います…。
第5位:モンゴル風蒸し餃子「ボーズ」
第5位は具に羊肉を使ったモンゴル風蒸し餃子、ボーズです。
中国やロシア、チベット文化圏で食べられる小籠包、蒸し餃子、肉まん(包子)のモンゴル版という感じでしょうか。ボーズという名まえは中国語の肉まんを意味する包子(パオズ)からきているそうです。
薄く伸ばした小麦粉の皮で羊や牛、ヤギなどのひき肉を包み、蒸した料理で、皮がモチモチとして分厚めなので、かなり食べ応えがある料理です。
伝統的なモンゴル家庭料理の定番で、旧正月などの祝いごとの際には必ず食べられるそうです。
私が滞在中に食べたボーズは羊肉を使っていたので、日本や中国で食べられている豚のひき肉を使った肉まんやむし餃子と比べると、若干肉の獣っぽい(個人的にはドリアンに近いような?)風味に感じました。肉汁がジューシーでクセになる味わいです。
第4位:モンゴル風巨大あげ餃子「ホーショル」
薄く伸ばした小麦粉の皮で羊や牛、ヤギなどのひき肉を包むところまでは、蒸し餃子のボーズと同じですが、ホーショルは揚げます。
またボーズよりもサイズがかなりデカめで、木の葉型の平べったい形をしています。
私は分からずにナイフとフォークで食べてしまいましたが、素手で持って食べるのがホーショルの正しい食べ方らしいです。確かに平べったい形をしているので、持ちやすい!
外の皮がカリッカリなので、中のジューシーでしっとりとした具との相性が抜群でおいしかったです!また、脂っこい揚げ物料理なので、爽やかなモンゴルミルクティーとの相性も最高でした。
第3位:モンゴルの自家製乳製品
モンゴルの食事は「赤い食べ物」と「白い食べ物」で成り立っていると言われています。「赤い食べ物」は羊や牛などの家畜の肉、そして「白い食べ物」はチーズやヨーグルトなどの乳製品を指します。
モンゴルはラクダ・馬・牛・羊・ヤギなどの家畜が人間の20倍以上もいる国なので、家畜の肉だけではなく、家畜の乳から作った乳製品は、モンゴル人にとってとても身近で、肉と並ぶ主要な食べ物です。
モンゴルの乳製品は加工の過程によって呼び名が異なり、数十種類の乳製品があります。ウルムというバタークリーム状のものや、ビャスラクというカッテージチーズ、アーロールという酸っぱくて硬いチーズなどなど…乳の加工の過 程で廃棄される成分はなく、無駄なく完全に利用します。
私がモンゴルに滞在していた時は、朝ごはんに数種類のチーズとミルク、ヨーグルトを食べました。どれも酸味が強かったですが、日本や西洋で食べられている塩味が強いチーズとは異なり、薄味で食べやすかった印象。
癖が強いチーズが苦手という方には、おすすめのモンゴルチーズです。
第2位:野菜も摂れるモンゴルの羊肉スープ!「ノゴートイシュル」
モンゴルの羊肉と野菜のスープ「ノゴートイシュル」が堂々の2位にランクインです!
野菜が少ない料理が多いモンゴル料理の中では、珍しくジャガイモやニンジン、キャベツなどの野菜が入っている嬉しいスープです。濃いめの塩味のポトフ?トマトが入っていないミネストローネ?のような感じでしょうか。
ぶつ切りの羊肉も入っているのですが、この肉の油がと岩塩の旨味がスープにしっかり滲み出ていて、美味しいんです。
モンゴルでガッツリ肉料理ばかり食べて胃が疲れたら、この野菜が入っている優しいスープは非常に有難い!野菜を食べる習慣がある日本人は人気のモンゴル料理です。
私もモンゴル旅行の最終日に、街の食堂でこの「ノゴートイシュルを見つけて、「やっと野菜が食べれる!」と大喜びしました 笑
肉と野菜の出汁の優しいスープが、旅疲れした体と疲れた胃に沁み渡って最高なんです…。
第1位:モンゴル風焼きうどん/そば「ツォイワン」
第1位は、いわゆるモンゴル風焼きうどん?焼きそば?「ツォイワン」です。
これもモンゴルの家庭料理を代表するひとつです。
麺も自家製で1から小麦を練って作ります。自家製麺なので、その家によって少し形が不規則だったり、麺がひとつひとつ短くて平べったかったりするのですが、この麺の独特な食感がすごく美味しいんです。
たっぷりの羊肉や牛肉と野菜も少々入っていて、食べ応えがあります。
また、良く火が通ってカリカリになった麺と、肉の香ばしい風味の相性が抜群で、クセになる味わいです。
お皿に山盛りに盛り付けられて出てきたので、「食べ切れるかな…」と心配だったのですが、日本のもっちりとした小麦の麺とは少し違って、「ツォイワン」の麺は軽めの食感なので、ペロッとたいらげることができました。
味付けは塩のみなので、日本でいう塩焼きそばのようなイメージに近いかもしれません。シンプルな塩味で余計な調味料が入っていないので、肉の旨味と小麦の風味を味わうことができます。
番外編:カルピスの起源?!馬乳酒「アイラグ」
馬の乳を発酵させてつくった未蒸留の伝統的なお酒「アイラグ」です。
モンゴル料理のジャンルではなくて飲み物なので、番外編に入れました!笑
アイラグはミネラルやビタミンCを豊富に含んでおり、様々な健康効果が謳われています。アルコール度数は1~3%程度と低く、肉食文化で疲れているモンゴル人の胃と腸を綺麗にしてくれる万能な飲料なのです。
そのため、モンゴルの人々はお酒というよりは栄養価の高い飲料として、伝統的に子供から老人までアイラグを飲んできました。
実はこのアイラグ、日本の国民的な飲料?であるカルピスと非常に縁深い飲み物なのです。カルピスは、創業者の三島海雲が、内モンゴルのモンゴル人からご馳走してもらった「酸乳」をヒントに生まれたと言われています。
確かに、アイラグとカルピスは見た目も味もとても似ています。私がアイラグを飲んだ時の印象は、「甘くなくて酸味が強いカルピス酒」
さらさらとした口触りなので、酸味が苦手じゃなければ飲みやすいかと思います。
まとめ:
いかがでしたか?
モンゴル料理、食べてみたくなったのではないでしょうか?
朝青龍や白鵬の屈強な力士たちの体を作り上げてきた?!モンゴル料理。
ぜひお近くのモンゴル料理店、もしくは現地を訪れて本場のモンゴル料理を食べてみてください!!