ゲル訪問でのNG行為!

モンゴルをはじめとする遊牧民族が多く住む国々には、昔からの迷信に基づいた数多くの変わった風習が今でも暮らしの中に残っています。

彼らは日常生活のありとあらゆる場面で、“どのように行動したら幸運が得られるか、少しでも邪悪なものから逃れられるか”を常に意識して生活してきました。

そんな迷信深い彼らの住む移動式住居(ゲル)にも、もちろん迷信に基づいたマナーや決まり事がたくさん存在します。

今回のブログ記事では、私たちがゲルにおじゃました際に、「やってはいけないこと」をいくつかご紹介しちゃいます!!


ゲル訪問でのNG行為:

①ドアフレームを踏んではいけない!

ゲルに入る際には、ドアフレームの下側(敷居)を踏まないでください。

ゲルの入り口は小さいので、ついつい踏んでしまいそうになりますが、踏まずに跨いでください。

ドアフレームの下側はゲルの首とも言われているため、足で踏みつける行為はその家の首を締める行為と考えられているそうです。

日本でも同様に古くから敷居は家主の顔であり、また悪しき物を防ぐ結界のような役割があると言われているため、お寺や家の敷居は踏まずに跨ぐのがマナーとされていますよね。

調べてみると、どうやら日本やモンゴルだけでなく、他のアジア諸国にも同様の風習が存在しているようです。

一説によると、敷居は住居の立て付けにとても重要な部分であるため、建物を長持ちさせるためにも敷居を踏んではいけないという風習が生まれたという話もあります。


②柱の間を通ったり、物を置いてはいけない!


ゲルの中心にある天窓を支えている2本の柱の間を通ったり、手を通して物を渡したり、または物をおいたりしてはいけません。

一説には、この柱は天界(テングリ )と地上の繋がりの象徴であり神聖なスペースとされているため、柱の間を通ったりすることは縁起が悪いのです。

モンゴルや中央アジアの遊牧民族の間では、古くから天上世界(テングリ )を信仰する文化があるため、天と地の繋がりを大切にしているそうです。

 



③薪ストーブにゴミを入れてはいけない!


ゲルに設置されている薪ストーブに紙くずやゴミ、水を入れてはダメです。

なんでも、モンゴルでは火は神聖なものであり、ストーブには家を守る神々がいると信じている人も多いのだとか。


④口笛を吹いてはいけない!


ゲルの中では口笛を吹いてはいけません。諸説ありますが、ゲルの室内での口笛は強風や豪雨などの自然災害や破産などの不運をもたらすと言われています。


素敵なゲルに宿泊したらウキウキ気分でつい口笛を吹いてしまいそうですが、気をつけましょう。


これはカザフスタン やキルギスなどでも共通してみられる風習です。

日本でも地域によっては、夜に口笛を吹くと蛇や泥棒が出るという迷信が存在しますよね。起源が気になるところです…。




まとめ:

ゲルを訪問した際にやってはいけないこと、いかがでしたか?

今回ご紹介した風習の他にも、ゲル訪問の際の細かいマナーや心得がいくつかありますので、次の機会にまたご紹介しますね。

もちろん現地の人々は私たちが外国人であり、文化の違いがあることも理解してくれますので、マナーを完璧に守ることができなくても、そんなに気にする必要はないですが、相手へのリスペクトを表すためにも、事前に文化や風習を学んで失礼がないようにするに越したことはないと思います。

遊牧民のゲルにお邪魔した際には、是非今回ご紹介したマナーを役立ててみてくださいね!